12月
16
2013

イヤフォンあれこれ。その7

その6を読んだ方にはほぼ次回予告のようになっていましたが、買ってしまいました、Klipsch Image X10。
生産終了して店頭在庫しかない状態でしたが1万円台で買える所を見つけたのでトライ。
発売時39800円というだけはあって、ちょっとの調整で満足できる音を見つけることができましたー!
イヤフォンは買い時を見計らえばハイエンド機も手に入らない事はないということを学んだわ。

<求める条件>
・耳が蒸れるのと体がミニサイズのためヘッドフォンよりはイヤフォン。
・通勤電車で使うので遮音性が高いこと。というわけでカナル式。
・1回の平均使用時間:60分
・価格帯は6000〜20000円くらい (理想は3万円くらい…)
・使用機器:iPod touch第5世代直差し(荷物の軽さを重視)
・ビットレート:AAC 320kbps、Apple Lossless、AIFF
・よく聴く音楽:POPS(エレクトロ系、R&B系、JAZZ系)、ROCK(ギターロック系)
・求める音:音場広め、明るくクリアでタイト、低音が沈み込みメリハリがある事。女性ボーカルや高音にキラメキと艶、抜けが良いとなお良し。ソースに忠実というよりは聴いていて楽しい事。(すごく無い物ねだりなのはわかってます)

という訳でX11iが今後のフラッグシップモデルとなったタイミングですが、X10の主観たっぷりの備忘録を。


さすがの貫禄。お気に入りがひとつ増えました!

◆Klipsch Image X10
クリプシュのこれまでのフラッグシップモデル。ネットで調べてるとX10の評判いいんですよね。
で、実際X11iを試聴してみて、X10のスペックが一緒で傾向がほぼ同じとのことで思い切って買いました。
実は通販だったのですが、X10は偽物も多く出回っているとのことで、店舗サイトの購入者レビューの「本物だった」という記述を見ての賭けでした。幸いな事に届いた品物は本物の特徴はあっても偽物の特徴には一つも当てはまらず、無事本物を買えたよう。

エイジングが進んで、一旦音が落ち着いたかな、というところで感想。

【X11i と X10 の比較】
X11iとはやはり少し違いました。得意な音域がX10の方が全体的に高音寄りです。
X11iは試聴時にホントにBA型?と驚くくらいの低音で量や沈み込みともに満足行く印象でしたが、X10は音は聞こえるものの少し量が物足りない。
Klipschの魅力は素直で活き活きとした中高音で、X11iで十分合格点だと思っていましたが、X10はその魅力が全開で量も多く、リアル感があります。
音場の広さは同じくらいだと思いますが、X11iの方が上に抜ける開放感があり、X10はリバーブがかかった若干ウォーム感のある音。
正直、X11iのバランスの方がニーズには合っていました。
X10だと音量をギリギリまで上げないと低音が満足いかないので、そうすると中高音がうるさくなってしまうのです。
耳を悪くしそうでそれは困る。
私は解決方法を見つけたので今はX10で十分というかすごく満足しているのですが、X10を狙ってて買えずX11iを買おうか迷ってる方は一応試聴した方が良いと思います。X10の中高音のツヤツヤ加減はX11iではちょっと抑えられているので。

【使用感】
ポジションはとてもわかりやすいです。
ピッタリハマって耳に痛くなく抜けない所がベストポジション。
とても小さなハウジングなので耳に入れこむのはちょっとコツが要りますが、独自仕様の楕円形のイヤーピースは隙間が出来にくくて良いです。
遮音性もなかなか良く、ERのトリプルフランジ使用時ほどではないですが、これ使いながら外を歩く時は絶対にぼんやりしない注意が必要なくらい、外の音は聞こえづらい。
音漏れもほとんどないのが嬉しいです。後述しますがこのイヤフォンは音量をかなり上げて使っていましたが、今の所まわりに嫌な顔をされた事もなく、自分で試して聞いてみても大丈夫でした。

イヤーピースは5種類。私はダブルフランジLの音が一番好きなバランスかな。
 シングルフランジ   ダブルフランジ
  S   M   L    L   M
 ←高音籠りがち     高音クリア→
 ←低音迫力       低音柔らか→

【音の特徴】
使用初めは相当曇った音がします。なのでちょっと不安になるのですが半月くらい使い続けているとどんどんクリアな音になってくるので、それまで我慢が必要。

一番の魅力は素直で滑らかつやつやした中高音。若干リバーブがかかっている感じがするけれど、それが温かみを生んでいます。女性ヴォーカル、アコギ、ピアノの音が得意。微妙な音(弦のキュっとなる音や、打鍵の音など)がリアルに聞こえて、表情豊かで思わずうっとりしちゃうくらい気に入ってる部分です。
ピアノに例えると、Final audio designがYAMAHAの音で、KlipschがKAWAIの音に近い気がします。(ちなみに子供の頃KAWAIのピアノを使っていたのでこちらが好きなのかも)
中低音は意図的に少し抑えているようで、エレキ轟音系ギターの分解度が少し落ちる印象。
重低音はベースラインはちゃんと聞こえるものの量は少ない。一番下の音まで聞こえる(スペックでは5Hzまで出る)ので悪くはないんですが、Rock、J-POPはそれで良くとも、ダンス、R&B、エレクトロ系の低音となると迫力に欠けてもやもやする、というのが惜しいところ。
あくまで聞くジャンルによるのですが、生楽器や音数の少ない曲だと威力を発揮、情報量が多かったり低音の量やインパクトが魅力の曲を聴くと物足りない、という感じになります。

【好きな音にするための環境づくり例】
◆iPodのデフォルトアプリとは相性が悪い。
曇りが酷く聞こえるので、イコライザアプリを使っています。
DENONのアプリ(無料)は細かい調節ができてなかなか良いです。基本はこのアプリで再生して設定は「Flat」に。

◆インピーダンスと音圧感度とボリュームのバランス。
インピーダンス50Ω、と高めの設定ですが音圧感度も110dbあるので致命的なほど聞こえづらい訳ではないです。
が、大体16Ωくらいが多い他のイヤフォンに比べれば音量は取りづらいので、音量は上げがち。
大体DENONアプリで35%〜50%位にして使ってます。(幅は気分)
(DENONアプリはイコライジングON時のクリップ防止にもともとデフォアプリより音量が少なくなってます)

◇迷走記録。
ベストな方法が見つかるまでは低音が足りないのがどうも気になって、ボリュームは基本50%。
インピーダンスが高いと入力音圧を上げないとイヤフォンを鳴らしきれない、というのも読んだので、イコライザアプリでゲインを上げてみたりしたけれど、音域のバランスまでコントロールできる訳でもなく、中高音がうるさいのは変わらず。
イコライザの設定を低音を上げてみれば音が全体的に籠もり、折角の中高音の魅力が消えてしまう、中高音を下げるようにすればこちらもただ中高音がドライになるだけというジレンマ。
アッテネータをかませれば改善できるという記述も見て、ボリュームコントロール付きの延長ケーブルをアッテネータ代わりにし、iPodのボリュームを60%くらいにして延長ケーブルのボリュームを絞る、というのもやってみたけれど、音がスカスカになるだけだった。
どうにかなるものでもないのかなー、イヤフォン使い分けるしかないのかなあ。でも基本的にシャッフルで聴いてるので、ジャンルごととかってできないんだけどなー。と悩んでました。

◆これで解決!!キーは50Hz
これまで適当な経験と半端な知識と勘だけでイコライザ設定をしていたので、低音が足りないと感じてはいるものの具体的にどの帯域が足りないのかちゃんとわかっていませんでした。
125Hz以下をカーブを掛けて持ち上げる、最低域の32Hzをピークにする、など大雑把にやってた訳ですが前者は音全般がこもる、後者は大して迫力が上がらない。
なのでバンドやってる人たちに訊いたりしてすごく考えた。本当はどの帯域が欲しいのか?
・ベースラインは量がちょっと足りないけどちゃんと聞こえてる
 →64Hz辺りがベースの5弦らしい
・低音の沈み込みに迫力が足りない
 →シンベやシンセのうなりが欲しいんであってバスドラそのものではない
・キックのドフッという音は実は「Flat」時の量でも満足
 →32Hz以下がその帯域だから上げる必要はなかった

そこで記憶が繋がった。実はつい先日ホール会場のライヴに行った時に、単なる興味でミキサー卓のイコライザ設定を覗いていたんです。
その時、50Hzだけがビックリするほど持ち上げられていて、へーあの迫力はこのお陰かと面白くみてたんだけど。
64Hzではなく32Hz以下でもない…ということは。
ここなのか????

試しにイコライザの50Hzをピークにしてその辺りを上げてみました。

!!!!Σ(・□・;)

ここじゃん!

低音域を下支えしているはずの音が弱いから底にスコンと抜けてしまって、頼りない低音になっている、というのが答えだったようです。
ベースラインの下の輪郭の音。
シンセやシンベのうなる低音、ドオンというキックのときの「ド」のインパクトはこの辺り。
輪郭がはっきりしたことで俄然音が元気になりました。
しかもその辺りしかいじってないので中高音にはほぼ影響なし。魅力を失くすことなく足りない部分だけを補完する。
で、できたかも……!!!

素人仕事なので微調整の部分が甘いかとは思いますが、でもとにかくこれで必要以上にボリュームを上げる必要がなくなったため、自然ボリュームを落とす事ができました。30%位まで落としてもそこそこ聴ける…(´;ω;`)ウッ 嬉しい…。
ちなみに設定はこんな感じです。
20131216

とはいえ低音を強調する必要のない曲の時は、この設定はしない方が中音域の音が聞こえやすいので、気分で切替するのがよいと思いました。
いやーしばらくまた音楽聴くのが楽しくなりそうだ!
_____

その後の微調整後、パターン2。汎用設定です。

20131216-2


上の設定だとやはり生楽器系のヴォーカルの瑞々しさが減退するので、ギリギリを狙ったらこうなりました。50Hzの低音輪郭がわかり、ヴォーカルの瑞々しさ95%。ギターの瑞々しさは70%ほど。
最大の50Hzは0.8dbプラスしているだけです。
気分やアーティストごとの聴き方をする時などでFlat、上の設定、この設定の3つを使い分ける予定。


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